どうにか綺麗になりたい

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宮藤官九郎『季節のない街』第2話 感想

宮藤官九郎『季節のない街』第2話を観た。

今回はタツヤ(仲野太賀)がメインの回。

 

たまに帰ってきては金を無心する兄がいて、激甘な母親がいいように金を渡してしまい、大学進学もできなかったタツヤ。こっそりお金をためて、家族で今よりもいいところへ引っ越そうと考えるくらい家族思いの良いやつ。

 

 

ふらりと帰ってきては金を無心する兄より、ほいほいお金を渡す母親が見ていて本当に不快だった。タツヤが家族を思ってお金をためていたことも、「自分のことしか考えてない!」と決めてつけてしまうような母親だし。

 

だけど、母親のいうこともちょっとだけわかる。「あたしが疲れたって言ったら、俺も疲れてるよって…。そんな言葉が聞きたいんじゃないんだよあたしは!!」

お金よりも、寄り添ってくれる人が欲しかったんだなと。

 

タツヤは良いやつ。だけど順番を間違えていた。家族のためにお金を貯めるより、寄り添ってあげること。少なくともタツヤの母親にとって幸せだったのは後者だった。

 

それがわかったタツヤが涙を流すシーン、仲野太賀の演技が本当に圧巻だった。母親への失望、なんで自分の気持ちをわかってくれないんだという怒り、自分が「親おもい」の順番を間違えていたとわかったこと。その変化が仲野太賀の演技でありありと示されていて、すげええと思った。

『初恋の悪魔』でもすごい素敵だなと思ったし、これからは仲野太賀が出ている作品は積極的に観よう。

 

 

最後まで観終わった後に、「親おもい」というタイトルを改めてみると、ずっしり重く、残酷にすら思えた。

タツヤ、どうか幸せになってくれ…